6. ちょっと詳しく(記述編)

JavaScriptによるプログラムは、通常、外部ファイルとして記述されることが推奨されています。 プログラムは、コンピュータに処理を指示するものですが、これを「実行」と呼び、 JavaScriptでは、この実行の最小単位を「」と呼びます。

文にもいくつかの種類があります。

  • 式文
  • 宣言文
  • 制御文
  • ブロック文

これらの文のうち式文と宣言文には、その最後にセミコロン(;)を記述します。 ただし、文の最後が改行になっている場合、セミコロンを省略することが可能ですが、 通常は、省略しません。

これまでのサンプルでは、外部ファイルを使用せず、属性値にプログラムを記述しています。 これは記述すべきプログラムが簡単な場合の書き方です。 この場合も、セミコロンの省略が可能ですが、実際にはセミコロンを記述するようにします。

<input type="button" value="val1の表示" onclick="alert(val1);" /><br />
<input type="button" value="val2の表示" onclick="alert(val2);" /><br />
<input type="button" value="val3の表示" onclick="alert(val3);" /><br />
<input type="button" value="val4の表示" onclick="alert(val4);" />

コメント

外部ファイルとしてプログラムを記述する場合、 処理に無関係なコメント(注釈)を記述することがあります。 コメントは、後からプログラムを読む時の手助けになったり、他人がプログラムを読む場合に、 その理解を助けるためのものです。プログラムの読みやすさのことを「可読性」と呼びますが、 コメントは、そのための一つの方法です。

JavaScriptでは、2種類のコメントが用意されています。

行コメント

記号「//」から始まるものを行コメントと呼びます。 行コメントは、「//」で始まり、その行末までをコメントとして扱います。 //は行の途中に記述することもできます。また、先頭に//を記述した場合は、その行全体がコメントになります。

// コメントを記述します。行末までがコメント

alert('メッセージ');     // コメントを記述。

//alert('メッセージ');の部分は実行文(コメントではない)

ブロックコメント

記号「/*」と「*/」で囲まれた範囲をコメントとして扱うものを ブロックコメントと呼びます。 ブロックコメントは複数行に渡って記述することも可能です。

/*
 * コメントを記述します。
 * 複数行に
 * またがってもかまいません。
 */

/* コメントを記述します */
/* 1行に記述することも可能 */

/* 文の前に記述することも可能 */  alert('メッセージ');

ブロック文

ブロック文は、複数の文をまとめて1つの文として扱うための記述方法です。 記号「」と「」で囲まれた部分をブロックとして扱います。 これによって文を一つしか記述できない所でも、ブロック文にすることによって複数の文を記述することが可能になります。

{ //ブロックの開始
    文1
    文2
    ・・・
} //ブロックの終了

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