4. ProToolsの基本事項

ここでは、ProToolsの基本事項について勉強します。なお、イメージの大部分は、Pro Tools LE 6.9のものです。

Digidesign Audio Engine

DAE(Digidesigne Audio Engine)は、 デジタル・レコーディング・システムにおけるリアルタイム・オペレーティング・システムである。   Pro Tools をはじめDSP処理やミックス・オートメーションなどの環境の土台となります。 DAEでは、メモリの一部をディスク・バッファーに割当てます。 この大きさはシステム全体のパフォーマンスに影響します。 このとき割り当てる大きさをDAEプレイバック・バッファー・サイズと呼ぶ。

プレイバックエンジンダイアログ

Pro Tools では、特定のタスクにコンピュータのCPUを使用する。 また、LEシステムでは、すべての処理がコンピュータのCPUによって行われる。 プレイバックエンジンダイアログでは、 このときのCPU能力の設定やハードウェア・バッファー・サイズなどの設定を行うことができる。 なお、プレイバックエンジンダイアログは、 メニューの[設定]から[プレイバックエンジン]を選択すれば表示される。

セッション

一般のソフトウェアでは、作業内容を書類として扱うが、 同様にPro Tools においてもオーディオ・ファイルや各種の制御情報を格納したファイルをひとまとめにして扱う。 このひとまとめにされたものを Pro Tools では、セッションと呼ぶ。 特に、セッション・ファイルは、セッションに関する制御情報をオーディオ・ファイルとは別のファイルとして保存する。 また、オーディオ・ファイルは、セッション・フォルダ内のAudioFilesフォルダに保存される。

以下にProTools 7のセッションファイルアイコンを上げておく。 なお、各アイコンは、システムによって異なる。

チャンネル

Pro Tools では、大きく分けて2つの意味に使われる。 ひとつは、物理的(ハードウェア)な入出力チャンネルと、 もうひとつはトラックに対応したミックス・ウィンドウにおけるチャンネル・ストリップである。

MIDI(Musical Instrument Digital Interface)

MIDIは、音源モジュール、シーケンサーなどの演奏情報を相互に伝達するために規格化されたプロトコルである。 MIDI機器の大部分では、MIDIデータを受信するIn、 送信するOut、Inから受信したデータをそのまま送信するThruの3つのコネクターを装備している。 これらを接続する1本のMIDIケーブルでは、16チャンネルのメッセージを送受信することができる。 このときPro Toolsにおけるチャンネルと区別するために、MIDIの場合は、MIDIチャンネルと呼ぶことが多い。

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