2. RSSって何?

概要

RSSは、様々なWebサイトの更新情報をまとめ、配信するための文書フォーマットの総称である。 よくニュースリーダなどで読めるニュース配信などによく使用されている。 また、企業のプレスリリースや新製品情報などもRSSを使って配信しているものがある。 で、今勉強しているポッドキャスティングもこのRSSを使用している訳だ。 そこで、まずはRSSの概略だけ眺めておこう。何せ、ちょっとややこしいことになっているからだ。

RSSにもいろいろ種類がある。番号で区別しているが、 この番号は他の技術使用のバージョンとは事情がちょっと異なる。

  • RDF Site Summary(RSS 0.9、RSS 1.0)
  • Rich Site Summary(RSS 0.91)
  • Really Simple Syndication(RSS 2.0)

RSS 0.9はもともとRDFと呼ばれるメタ情報記述するための構文を利用して策定された。 その後、基本となる構文をRDFからXMLへと変更し、RSS 0.91が策定された。 次にRSS 1.0であるが、これは構文にRDFを再び採用し、 RSSが持つメタ情報の表現に主眼に置いた強力なものとして策定された。 しかし、非常に複雑な構文であり、ポッドキャスティングのような単純な情報配信には不向きである。 そこで、考案されたのRSS 2.0である。つまり、RSS 1.0 と RSS 2.0 では全く異なる方向性を持った別の技術である。 また、現在では、その発展系としてAtomというものも出現している。

このうちポッドキャスティングで使用されているものは、RSS 2.0である。

RSSの役割

RSSを利用するためにはRSSリーダー(通常、アグリゲーターと呼ばれる)が必要である。 これは特別なソフトウェアではなく、機能としてブラウザに組み込まれているものやプラグインとして拡張できるものが多い。 特にFirefoxやSafariなどのブラウザは、その動作に違いはあるものの、どちらもアグリケーターの機能を持っている。

Firefoxでは、ライブブックマークと呼んでいるが、このライブブックマークを登録しておけば、 そのWebサイトを訪問しなくても新着情報などの更新情報を自動的に読み取り、 ブックマークを自動更新することができる。ポッドキャスティングでは、これと同様の仕組みをiTunesというソフトウェアに持たせ、 音声データの配信情報を自動更新し、さらには自動更新されたものをiPodとシンクさせて番組配信を行っている。

要するにコンテンツを作成し、RSSフィードと呼ばれるファイルを作成すれば、配信ができるようになる。 つまり、ブログでは、そのRSSフィードを自動的にサーバー側で作成しているだけであり、作成をユーザーが意図的にやれば、 別にブログである必要はない。すなわちポッドキャスティングといえどもホームページを利用して作成することが可能になる。

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